太陽光発電施設から送電用の銅線ケーブル盗まれる被害が急増しており、2023年5月末時点での被害件数や被害額は、すでに前の年1年間を大きく上回っていて、警察が警戒を強めています。山梨県内でも太陽光発電所から銅線ケーブルが盗まれる被害が相次ぎ、2023年4月の段階で、去年からの被害額は少なくとも、あわせておよそ1億4千万に上るそうです。
ロシアによるウクライナ侵略などを受け、銅の買取価格が上昇しており、売却目的で盗みが多発しています。
ケーブル盗難の事例
当社が開発し保守点検をおこなっている太陽光発電所でも盗難が多発しています。いままで順調に発電していたのに、突然発電が途絶え、現地に行ってみると発電した電気を送る銅線ケーブルが切断されたり引き抜かれたりして盗まれていることがあります。フェンスもきれいに切り取られ、こんなスキルがあれば、もっと別の手段で稼ぐことを考えたらいいのに!と思うことも多々あります。
ケーブル盗難の防止策
①フェンス・柵・鍵など防犯対策強化、草刈により所内が外から見えるようにする
容易に人が立ち入らないようにフェンスの高さやフェンス上部に有刺鉄線を取り付けるなどが必要です。ただ、フェンスをよじ登って侵入するだけでなく、先ほどのケーブル盗難の例のように金網部分を切断して侵入するケースもありますので、万全にするのはなかなか難しいと言えます。
②監視カメラ、防犯アラートシステム導入
センサーライトのように人が近づいてきたときに光を照らす。また赤外線により人の侵入を感知し、アラートが発砲するといったシステムの導入、監視カメラの設置により犯人の特定ができるケースもありますので、①に加え②も導入されることをお勧めします。
③銅線からアルミケーブルに変更
アルミケーブルは、銅線に比べ安価なため、リサイクル業者に持ち込んでもあまりお金になりません。また布設するケーブルを銅胴体からアルミ胴体へ変更するだけなので、特に追加費用はかかりません。
アルミケーブルを使用している太陽光発電所である旨を看板にして提示することで盗難の抑止にもつながります。
早急に復旧工事が必要
通常太陽光発電所は無人で、山の中にあったりもするので、いくらフェンスを頑丈にしても、監視カメラを設置しても100%盗難を防ぐことはできません。盗難にあってしまうと盗難された銅線費用もさることながら、発電しても売電もできないため、ダブルパンチとなってしまいます。最近は部材の手配や仕入れも時間がかかります。ケーブル盗難での復旧工事などでお困りの際は、横浜環境デザインまでお問い合わせください。